六義園

2020.10.19

六義園は五代将軍綱吉の側用人であった柳沢吉保の下屋敷として与えられた駒込の地に自ら設計した大名庭園です。

和歌に造詣の深かった吉保は、和歌の心を造園することを意図して考えて造られた庭園です。

「いもせ山 中に生きたる 玉ざさの 一夜のへだて さもぞ露けき」

男女(妹背)の逢えぬ辛さを詠んだ歌で、石を笹に見立て玉笹の隔たりを乗り越えて歌の力で結ばれます。

この時期、花は少ないのですが整った庭をゆっくり散策してみてはいかがですか。心が洗われました。(章)